滋賀県生まれで奈良県育ち。団塊世代、岐阜薬科大学卒業、大阪大学大学院薬学研究科修了。昭和48年厚生省に入省後、30歳代は癌の研究(1984年米国ペンシルバニア州立大学医学部癌研ポストドク)、40歳代はバイオ医薬品の研究(1987年国立衛生試験所医化学部室長)、50歳代でPMDEC(現在のPMDA)設立に参画し審査管理官、1999年WHO本部 EDM(必須医薬品政策部)SPMIプロジェクト課長(4年間)GMP研修教材の開発・頒布を経験してきました。
私と日本薬史学会との出逢いは、50歳の時に同期の仲間とホノルルマラソン完走したことです。これをきっかけに翌年1997年PMDECに転身し、その後のPMDAが軌道にのるまで15年間の歩みを薬史学雑誌に纏め、米国をサリドマイドの薬害から守りFDAレガシーと呼ばれたフランシス ケルシー博士の生涯、ハンセン病治療薬プロミンを合成された石館守三先生の生涯等論文にしてきました。
2003年公務員退職後は、7年間の聖書、ギリシャ語、カウンセリング等の学びを経て、2011年5月13日D.Min(実践神学博士 米国・LRU)。聖書教師、「がん哲学外来」お茶の水メディカルカフェ ファシリテーターを務める傍ら、古稀で44年間の医療ミッションは卒業しましたが、薬の関係でも日本薬史学会副会長、国際委員長。国立医薬品食品衛生研究所客員研究員として活動を続けており、本年9月に米国ワシントンDCで開催された44回国際薬史学会(44th ICHP)でのPodium 発表、そして10月26日「日本薬史学会2019年会岐阜」においても「バイオ医薬品の品質評価法の進歩―NIHS・生物薬品部30年史の視点からー」のタイトルでの講演発表の他、シンポジウムの座長、閉会の辞も担当してきました。
現在薬史学会(http://yakushi.umin.jp/index.html)では、私が企画した薬学史事典の読書会を継続的(4年目を迎えております)に実施しておりますので、ご興味のある方は右のPDFをご参照ください。
同氏は、薬史学会副会長として活動されて来られましたが、4月に開催された同学会常任理事によるweb総会にて、2020年度から第8代会長に就任されました。