11月 8日(土)例年通り15時半より4時間にわたり、霞が関の法曹会館にて3部構成で開催されました。
来賓として、奈良高校より岡田校長、吉行事務長、寶相華会本部より荻原会長(高48)、橋本副会長兼大阪支部長(高48)の4人の方にご列席頂きました。
出席者は昨年より7名減の63名(来賓除く)で、卒年の年代別では、昭和30年代の方が9名、40年代が最も多く21名、50年代が12名、60年代以降が20名(最も若い参加者の方は令和1年卒)と幅広い年代の方が参加されました。尚、初めて参加された方は6名でした。
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第1部概要(15:30~16:10)
西谷副支部長(S43卒)の司会で開会し、参加者全員で逝去された7名の方に黙祷を捧げました。続いて阪本支部長(S43卒)の挨拶があり、2024年度の活動・会計報告および2025年度の活動計画が審議され、いずれも満場一致で承認されました。
活動報告では「若手の会」の取り組みが写真とともに紹介され、若い参加者の関心を集めました。2025年度計画には、「若手の会」に加え、10月から活動を再開した「散策の会」への支援も含まれています。
来賓の岡田校長は、転任後、在校生が勉学や部活動に熱心に取り組む姿に感銘を受けている一方、活動費や引率費に対する公的支援が不足し、学校運営が厳しい状況にあると説明されました。
荻原会長は今年4月に就任し、今回が東京支部総会への初出席となりました。本部では、OB・OGと在校生との座談会を通じた縦のつながり強化や、交流の様子を会報で紹介する取り組みを進めています。また、卒業生が4万人を超える一方、会報購読者が405名にとどまる現状から、在校生支援の仕組みづくりへの協力が呼びかけられました。

司会の西谷副支部長

阪本支部長

若手の会の藤本理事

岡田校長

荻原会長

総会前の和やかな会場

総会中の静かな会場
第2部概要(16:20~17:20)
俵頭さん(S57卒)の司会で、パストラル・ハープ奉仕者の早野潤子さん(S60卒)による「祈りのたて琴」と題した講演と実演が行われました。
冒頭司会者から、学生時代の思い出や卒業後のご活躍について紹介があった後、約3分間、柔らかな音色のハープと歌声が披露され、その後、パストラル・ハープとはどのような働きか、また早野さんがこの活動に携わるようになった経緯、歴史的背景やコンセプトをスライドを用いて説明されました。
アメリカでミュージックサナトロジー(音楽死生学)を学んだ女性が、映画でホスピスの入居者に寄り添うようにハープを奏でていた姿に心を動かされたことをきっかけに、早野さんは東京で開催されていた「リラ・プレカリア(祈りのたて琴)研修講座」に夜行バスで2年間通い、2016年にパストラル・ハープ奉仕者としての活動を始められました
パストラル・ハープは、アメリカでは医療的緩和ケアの分野であるミュージック・サナトロジーを基に、日本では‟心のケア“として発展してきたものです。その源流は11世紀の中世フランス・ブルゴーニュ地方の修道院にさかのぼり、修道院が音楽による祈りや診療所の役割を担う中で、心身両面を支える文化が形成されていったことが紹介されました。
講演では、死を“新しい世界への旅立ち”と捉える死生観や、ホスピス運動の源流ともいえる15世紀の修道院について説明がありました。また「その国の良さを測る唯一の尺度は、最も貧しい人が終末期にどのようなケアを受けるかである」という言葉も紹介されました。
現在、早野さんは患者さんの呼吸のペースに合わせ、1対1でハープを奏でる活動を続けておられます。
講演後の約16分間の演奏では、照明が消されキャンドルライトの灯りの下でハープと歌声の響きに心が静かにほどけるような感覚を味わうことができました。




第3部概要(17:30~19:30)
来賓や講演者の方々も参加された懇親会は例年通り中安(高平11)さんの司会で始まりました。
S32年卒の杉さんの音頭での乾杯のあと、お酒や食事を取りながら、旧交を温め、また世代の異なる会員との交流を持ちました。
懇親会の途中、来賓の橋本副会長兼大阪支部長、吉行事務長の他、昨年同様多くのお酒を差し入れてくださった三好さんの挨拶を頂き、今回初めて参加された5名の方にも自己紹介を頂きました。来賓の4名の方も今回初めての参加という事もあり、初参加の方も含めて多くの方とお話されている様子が印象に残りました。
例年60歳前の若い方の参加が増えてきており、懇親会の会場も以前より明るく、笑い声が絶えないようになってきたように感じます。横の繋がりも大切ですが、こういった縦の繋がりがもっと広がって欲しいと思いました。
今年も締めは校歌合唱でした。また来年会えるのを楽しみにしています。皆さん、お疲れさまでした。

橋本大阪支部長

吉行事務長

三好さん

懇親会の一場面





今年初めて参加された方

